海外交通政策資料研究会 第23回 議事録
平成24年1月26日(木)15時開催
議題及び資料
1米国 Northeast Corridor の高速鉄道計画
2中国 鉄道事故関係情報
3中国 CSRの新高速車両
3英国 HS2計画の進展
4イタリー Italo AGV
5フランス SNITのその後の情報
6研究会で取り上げた海外交通政策に関する法令、報告書等の取りまとめについて
議事内容
★Passenger Rail Investment and Improvement Act 2008 のあと2010年5月に政府を含む関係者で構成されたWorking GroupがNortheast Corridor Infrastructure Master Plan(178p)を発表、9月にはAMTRAKがVision for High-Speed Rail in the Northeast Corridor (32p)を発表した。今回改めてこの内容を検討しAMTRAKの現状、ネック区間、高速化、2030目標達成のための必要改良項目及び投資額、各国の関与の実態、現下の政治情勢、実現性、技術的問題点等について議論を行った★12月28日の中国鉄道事故の報告書に関し、雷害によるLKD2-T1の故障と信号表示、バックアップやフェイルセイフシステム、開発手順、現場の取扱、海外からの論点などについて取り上げた。また一般的に車上信号と地上信号のデュアルシステムの事例と取扱等について議論した★中国CSRが昨年末に設計速度500キロの新高速車両を発表したがこれまでの世界の高速記録と車両タイプにつき論じた。★イギリスのHS2計画のフェーズ1計画(ロンドンとバーミンガム間、2026年完成予定マンチェスター、リーズへの延長は2032年予定)が決まったことに関し日本企業の関与が話題になった★イタリアのNuovo Transporto Viaggiatori(NTV)がヨーロッパ最初のオープオープンアクセス参入旅客事業者として開業に向けての高速車両(Italo AGV)を公開したのに伴い、イタリア高速線の開通状況、RFI,Trenitaliaとの関係、NTVの資本構成、アルストム、SNCFとの関係、今後の車両タイプなどにつき議論した★フフランスの2009-967法によりGrenelleにより検討、討議されることになったLe Schema national des infrastructeures de transport(SNIT交通インフラ計画)原案内容(Avant Projet)と意見聴取を含む状況について報告があり議論した★研究会でこれまで取り上げた交通政策に関する法律,報告書等がリストアップされ、何らかの形で協会図書室に保存することが提案されたが、原文は膨大なものになるためタイトル、サマリー、項目、アブストラクト,出典などを作成する方向で次回以降更に検討することになった