第87回 海外交通政策資料研究会
2023年7月6日(木) 15:00
議題・資料
- 海外交通情報概観
- アジア地区鉄道プロジェクト情報
- Berne Declaration for DAC and ERTMS
- Fret SNCF-European Commission
- Bundesregierung: BSWAG-Änderung
- Montreux-Interlaken gauge-changing Golden Pass Express
- Indian train crash raises safety questions
- US PHMSA proposal ‘release of hazardous material’
- Russian computer breached DC Metro system
議事概要
- DB ICE 73編成発注、Talgo製56編成はBerlin~Ams間230km/h、17編成はICE-neo 300km/h。Network Rail 物価上昇、天候による損傷等インフラの信頼性低下。独 定額・低運賃では利用客増加せず。Hamburg地下鉄100秒ヘッドに。DB 賃金紛争、コンツェルン改革、資金難等。Great Western R 住宅計画含め60年間の閉鎖駅復活。独 近距離交通利用者増加に関わらず乗用車からの転換僅少。米 ゼロ・低エミッション補助によりバス1700両 購入、46州に配分。Grand Paris Express15号線の運営RATPへ
- 中国~パキスタン3、000km(一帯一路、約7.8兆元)の評価。円借款よるにミャンマー基幹鉄道網の縮小。JR貨物 タイ国営石油会社の子会社GMLと危険品複合一貫輸送事業の検討協力覚書。シンガポール横断線44編成を中国中車に発注。インドネシア高速鉄道(142.3km)試運転開始。フィリピン政府円借款マニラ地下鉄5駅の建設入札を公告。台湾高速 日立・東芝と車両契約。中国中車 水素燃料市域車発表
- ヨーロッパ 12の運行会社CEO、国際旅客サービス、情報システム、インフラ、貨物ターミナル等の整備、デジタル自動連結器(DAC)導入、TEN-T規制改訂、資金援助、ERTMS推進などについてBerne宣言調印
- Fret France問題、 EU委員会1/18民営化前のFRET SNCFの国家補助調査を行うと発表、5/23運輸大臣はSNCF総裁と組合に対し経緯を説明、制裁を避けるため2021年のAritariaとITA Airwaysのケースも参考に、2025末車扱と列車扱部門の民営化分離、2023~2032年投資計画の2023年から増額、非解雇と選択などを提案説明
- 独政府鉄道投資増強のため鉄道建設法Bundesschienenwegeausbaugesetzes(BSWAG)の改正に着手、投資対象の弾力化などによる臨時費用、維持保全、デジタル化IT費用、バリアフリー、環境対策などを含め投資拡大、DBの要求との格差はあるが現時点で数十億ユーロの追加予算
- スイス MOB(Montreux-Oberland Bahn)とBLSのLôtschbergbahnのMontreux-Interlaken 間GoldenPass ExpressにMOBの研究成果を踏まえStadler製のメーターゲージ~標準軌の軌間変換ボギー(Zweisimmenで変換、ホームの高低工事も実施)を12月に導入予定、展望付きの豪華列車で観光振興を図る。費用は政府、地域圏負担
- インド鉄道大事故、独自開発のETCS Level 2 KravachやATPの整備状態を含めて事故調査中
- 米政府PHMSAは危険物積載車の脱線事故の際10マイルの範囲で積載内容を通告すべきと提案
- ワシントンのMetropolitan Area Transit Authority(WMATA)は1月にロシアのサイバーグループが契約業者者名簿を通じてメトロに侵入したとして警戒を強化
出席者
岩沙克次、岩橋洋一、遠藤俊太郎、佐々木拓二、佐々木敏明、菅建彦、西江勇二、前田喜代治