海外交通政策資料研究会 第35回 

海外交通政策資料研究会 第35回 議事録

日時 2013912日 (木)1500

議題及び資料
1  Santiago de Compostelaの列車事故
2  Bretignyの列車事故
3 Mainzでの鉄道の混乱
Channel TunnelをめぐるEUと英・仏の対立
5 リニア新幹線
AlstomJ-Trectram-train,tramwayに関する提携
7  Knorr-BremesRailcare取得
8  Frank Wilnerの「AMTRAK

 報告及び議事内容
★スペインRENFEOurense~Santiago間(広軌、直流3kv300km/h,87.5㎞の最終区間のSカーブ(80km/h制限)で153km/h走行列車が脱線、730型編成車両はタルゴ、ボンバルディア製で最高220km/hの軌間可変台車、25kvの交流と3kvの直流、電気ディーゼルのデュアルモード車両、欧州基準のETCS1型は軌道回路と地上子、速度制限可)スペイン従来型のAFSA(この区間非改良型)の切り替え区間での事故、CIAF(鉄道事故調)ADIF(インフラ会社)RENFそれぞれ対策中★フランスBretignyの継ぎ目板脱落による脱線事故原因はSNCF、省、司法が原因究明中。現在Holding の下にSNCFRFFを統合する再編成法案が審議されているが、この事故に鑑み他交通機関の上下分離のようにより外部化して両者の責任関係を明確にすべきだとの意見も出ている★ドイツMainzで代替要員不在による長期間輸送混乱が生じた、予測された要員不足、勤務変更に対す長期間の労使間協議などが指摘されている★EUは仏英に対し客貨のユーロトンネルアクセスチャージを直接又は限界費用及び長期投資費用に限定しているEUルールに従うこと、政府間委員会であるレギュレーターを中立化すること、排他的長期の使用契約を見直すことを要求し高運賃と設備の低利用を指摘。ユーロトンネル社はユーロスター社に対し誤った料金情報を提供しないよう警告★リニア実験再開を機にHandelsblattはトランスラピッドとの対比で基本概念、構造、車両、リニアの利点、建設資金、沿線メガ都市の存在等を簡単に紹介。その後、駅を含む環境評価準備書がJR東海から提出された★日本のtram-traintramwayの開発に関するJ-TrecAlstomの提携が報じられた★英国Knorr-Bremse Systemが雇用を条件に車両保守会社Railcare を当局から買収、Knorr-Bremse RailServicesを設立し今後の展開を目指す★Frank N Wilnerの著書により1970年設立のAMTRAK(National Railroad Passenger CorporationTransitを除くIntercity Passenger Service)の歴史,法体系、ネーミング、北東回廊を含む現状、貨物会社との関係、線路の使用状況、線路状態、PTC、労使問題、資金、民営化論議などをレビュー。

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