海外交通政策資料研究会 第40回

海外交通政策資料研究会 第40回 議事録

日時 201458日(木)1500

議題及び資料 
“GROW AMERICA Act” Billの議会提出 
2  EU Transport Scoreboard
3 Eurotunnel freight charges
4  英 旅客輸送増と補助金減
5
 英 ECML IEP車両調達資金契約
6 英 London Overground の車両調達
7  蘭 鉄道15年ビジョン
8  Alstom エネルギー部門の売却
9  北海道新幹線車両発注
10  その他       

報告及び議事内容
★米国運輸省は予算教書の具体化法案としてMap21に続く20152018の陸上交通インフラ整備計画法案Grow America Act(Generating Renewal, Opportunity and Work with Accelerated Mobility, Efficiency and Rebuilding of Infrastructure and Communities throughout America Act)を議会に提出した。11007条からなる道路、橋梁、Transit、旅客鉄道、高速道路の安全対策等を含む総計3020億ドル支出の根拠法原案であり、現行Highway Trust FundHighway Account及びTransit Account)はTransportation Trust Fund(HighwayMass Transit, RailMultimodal の各Account)に改組され事業税改革による財源強化を図る。旅客鉄道をCore,Regional,Feeder に分類しCore125~250mile/hで主要都市間を結ぶ。大量に輸送されるシェールガスなどの危険品輸送の安全性の向上等も図る。議会の立法と今後の動向に注目★EU22項目の国別交通パフォーマンス評価をスコアボードに示した。統一市場、インフラ、環境、安全、EU法の取込み、EU法違反、研究開発、ロジスティクに関してモード別にポイントで27国を評価、改善を促す★昨年EU委員会の仏英両政府に対する勧告を配慮し、ユーロトンネル会社は通行量の増加を期待して、ETICA(Eurotunnel incentive for Capcity Addition)プログラムに5つのカテゴリリーを追加。Access Chargeの日時、時間帯等による大幅に引き下げ、仏RFFが課していた安全サーチャージの廃止、2018年までの貨物料金の据え置き等を発表、EU委員会の訴追を免れる見込み。自社運営のシャトルサービスは対象外★英ORR2012~2013の英国旅客収入が3.6%増加(収入£7.7bn40%は割引運賃)、経費の60%をカバー、補助金が4.2%、£4bn減少したと発表★英国運輸省は東海岸線高速化計画用497車両に日立高速車両を選定し日立=Joan LaingAgility Trains consortium と総額£2.7 bn27年半の金融、デザイン、製作、保守契約。資金調達には欧州開発銀行、日本国際協力銀行、日本政策投資銀行のほか日欧の民間金融機関が参加し2018年から投入、最初の359両は2012契約によりGreat Western線に2017に投入予定★ロンドン運輸局はLondon Overground線用EMU 4両編成39本のexpression of interest を発表。Great Angliaからの移管区間及び電化完了区間等に使用★オランダ政府15年のLTSA(Long Term Railway Agenda)を承認。€18bnの維持管理、€10bnのインフラ整備、貨物の強化、信号の改善。ProRailNSの統合は認めずProRailは政府の執行機関となる★Alstomは成長が見込める交通分野に集中するため$16.9bnでエネルギー部門のGEへの売却を決める。本社パリ、運輸部門の従業員27,000 (内フランス内9,000)、Bouygues29%所有、売上€5.5bn60カ国に展開★海外でも北海道新幹線車両H5の発注が紹介された。10両編成4セット、グランクラス18、グリーン55、普通658席、2パンタ、電動車8両、総額180億円。本州内320、トンネル内140、北海道内260km/h想定で2016年春の開業に備える。

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