海外交通政策資料研究会 第41回

海外交通政策資料研究会 第41回 議事録

日時 2014年7月3日 (木)1500

議題及び資料
米 CHSR 計画の進行と関連する鉄道、都市計画
2  米 議会の道路予算対応
3 米 ハドソン川トンネル
4  米 Mineta Consortium とケーススタディ報告書
5 英・中鉄道協定書
6 仏 鉄道改革下院承認
7  仏 新型車両
8  獨 DBシェアー、不正防止策
9  西 長距離旅客分野への競争導入
10 西 鉄道事故報告書
11中国  上海リニア近況

報告及び議事内容
624日、米FRACHSR(カリフォルニア高速鉄道)のFresno Bakersfield114マイルのRecord of Final Decisionを発表。2014年に開始された環境影響調査は市街地の回避、停車場位置、BNSFとの調整等を経て終了。今後洲債発行解禁、連邦予算、事業者や車両の選定などの問題★カリフォルニア新幹線計画と関連鉄道・都市計画についての寺部慎太郎東京理科大学準教授の報告書(運輸政策研究)の紹介★米国下院議長は陸上交通のインフラ整備と需要減や燃費向上による燃料税財源不足、穴埋め措置等論点が多い道路関連法の選挙前論議を避け短期暫定法を示唆★AMTRAK総裁は輸送混乱を回避するため、2012Sandyにより浸水したハドソン川トンネルの修復とGateway Projectの緊急性やインフラの老朽化について政治家に直言★1991ISTEA法により設立されたMineta Transportation Institute(その後の陸上交通関係法により継承,SJSU Research Center内)とそれが母体となり政府のサポートの下に9大学が提携するMineta National Transit Research Consortiumが発表した”Transit Access and the Agglomeration of New Firms :A case Study of Portland and Dallas”の紹介★英中政府は6月鉄道の技術、建設、供給、運行、保守、エネルギー、環境など広い分野での緊密な協力へ向けてのmemorandum of understanding(MoU)に署名。同時にthe City UKHS2を念頭に置く中国開発銀行CDBで同様の合意がなされた★1977年に分割されたSNCFRFFSNCF holding10,000人)SNCF Mobilite(200,000), SNCF Reseau(50,000)の三つのEPICに統合、改組する案が624日フランス国民議会で賛成355、反対168で承認された。債務と資金調達(国と地域圏負担)、上下一体化、労働協約、規制当局の権限等が論点。7月上旬から上院の審議★SNCFRFFAlstomBombardierに発注し2016年から地域圏で使用予定の幅広新型車両のため8,700駅中1,300駅で調整が必要と発表。UIC基準適合車であるが、連絡調整の欠如が問題★ドイツ鉄道の長距離旅客は99%の独占的地位を保ったが、参入競争者のシェアーが近距離旅客では対前年1.4%増の26.4%、貨物は33.2%となった。今後長距離分野への他社の参入が見込まれる★独の鉄道、バスの不正乗車防止策として罰金40€を60€以上に引上げる議員提案。3.5%の不正者、2.5億€の損失。防止措置に1億€必要★スペイン政府はLevanteネットワーク(Madrid-東部)の高速線及び在来線長距離旅客輸送の参入と入札を発表。サービスと運賃は自由設定、車両のリース可、7年契約。7年後拡大が見込まれる★スペイン鉄道事故は人為的ミスとした最終報告。Adif,Renfe,政府に対し9項目の勧告。車載ETCSの分離には触れておらず、鉄道調査機構(EIAF)の独立性に懸念★中国上海リニア。短期建設、現在単線二本運用、ランカーブ、最高速度431キロ無人運転、運賃(水準、航空旅客割引、VIP運賃二倍)駅ロケション、延伸計画等についての報告

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