海外交通資料研究会 第27回

 海外交通資料研究会 第27回 議事録

2012年8月2日 (木)1500

 議題及び資料

1アムトラック NEC 高速計画の改定版
2EU  Rail Recast Directive
3英 HLOS電化5カ年計画(control period 5)
4英 IEP車両契約
5 ベルリン S-Bahnの分割と再契約
6SNCBの再編計画
8 スペインの鉄道再編計画
9中国・欧州間輸送ジョイントベンチャー
10中国 鉄道事故問題
11ボローニヤトンネルの完成
議事内容
以下の点につき報告があり、国内との対比で議論した

 ★アムトラック北東回廊計画を更新、2040全区間専用軌道と220/mphの次世代高速鉄道化、ニューヨークGateway計画★SAFETEA-LUに代わるMAP21計画の動向★EU議会が鉄道の競争市場強化策の導入を承認 ,年内に規制官の強化、インフラ料金、アクセス条件について新しいDirectiveを予定★イギリス電化のローリング計画のControl Period 5(2014-201)の5.2bnに4.2bnを追加、25kv区間の計画拡大,IEP phase1の200km/hとBi-mode車両供給と保守につき政府とAgility Trains(日立とJohn Laingのコンソシアム)£4.5bnの契約★DB Regioの運行するベルリンS-Bahnを3分割し15年コンセッション計画が進行中★DBは始めて半期で10億人、約8億ユーロの利益★ベルギーSNCB HoldingをOperator SNCBとインフラのInfrabelへ分割方針、スペイン、高速、在来、FEVE区間を来年オープン、RENFEを旅客、貨物、車両保守、列車リースの独立会社に分割、地域、都市交通の運行者の選択の自由★中国はヨーロッパとの鉄道物流輸送のため国際的ジョイントベンチャーを設立★カリフォルニア高速鉄道Proposition1資金の一部$4.5bnの公債発行計画議会で承認★地下を含む17.8kmボローニャリンクが完成し高速化進展★東京工業大学の「中国の高速列車技術と大学における鉄道教育・研究の現状」シンポの報告

海外交通政策資料研究会 第26回

海外交通政策資料研究会 第26回 議事録

平成24年6月21日(木)15:00

 議題及び資料
 1米 PTC設置義務の緩和
 2SIEMENS  中国3都市メトロと信号設備契約
  3ECR  中心ヤード整備とGEFCO自動車輸送
  4EUROPORTE  CHANNELのピギーバック輸送
  5 UICとCHSRAのパートナーシップ
  7ブラッセルのAIR/RAIL、ゴッタルド線の運休
  8獨 近距離輸送の危機
 9マレーシア 高速鉄道計画
 10韓国 時速430キロ 試験車

議事内容
以下の点につき報告があり日本との対比で検討を加えた

★米国運輸長官2008年の鉄道安全改良法に定めた2050までのPTCの設置義務を旅客や危険物輸送を行わない線区について緩和することを発表した★GIEMENSは蘇州,青島、重慶のメトロのCBTCシステム導入契約を獲得した★鉄道輸送、ロジステイク会社DB SHENKER系列のフランスの鉄道貨物会社ECRがプジョー、シトロエンのロジステイック部門GEFCOと協調してフランスGEVREYヤードを拠点にヨーロッパ一円の自動車輸送を開始した★ユーロトンネル会社の鉄道貨物子会社EUROPORTE CHANNELがアントワープからイギリスの高速線経由のピギーバックの試験輸送を開始した★UICとカリフォルニアCHSRA高速鉄道建設に関しパートナーを組むことになった。また7月にフィラデルフィアで行われるUIC総会の日本からの講演者の紹介★鉄道とブラッセル空港をつなぐ新たなPPPによるDIABOLO線と地滑りによるGOTTHARDトンネルの一時休止★深刻化するドイツ近郊輸送の経営問題★マレーシアとシンガポールを結ぶ高速線についての検討再開★韓国主要都市を一時間半で結ぶための高速試験列車HEMU-430試作車の公開

平成24年6月11日 交通研究委員会報告

交通研究委員会は平成24年6月11日(月)に行われました。

講 師:国道交通省道路局高速道路課長 縄田 正 氏をお招きし

演 題:「新東名高速道路の完成のもつ意味とその経済効果について」と題し

     出席者と活発な討議が交わされました。

 

海外交通政策資料研究会 第25回

海外交通政策資料研究会 第25回 (議事録)

開催日時 平成24年5月10日(木)15時

 議題及び資料
1 欧州の信号設備システムは世界標準となるか
   参考1ERTMS   UIC e-news Nr289
      2 Sweden  First ETCS  Level 3
      3 GE Transportation ERTMSへ参入
2 California 高速鉄道 2012 Business Plan
3 GAO報告 ハドソン川トンネルの必要性と財源
4 EU Commission  TEN-T計画の推進
5 獨 Bundesverkehrswegeplan
6 英Network Rail  プロジェクトのアウトソース
7 台湾高鉄 新車両購入
 議事内容
 以下の点につき報告があり国内問題との関連で検討した

★欧州で導入が進むERTMS(European Rail Traffic Management System)の国際会議とERTMSの一部ETCS(European Train Control System)の欧州外も含めたレベルごとの採用動向★カリフォルニア高速鉄道理事会(4月12日)における工事費の変更、在来線との共用などを含む改定ビジネスプランの決定と州議会への提出★ハドソン河トンネル建設計画の州知事の拒否に関するGAO調査リポート、工事費と負担割合、通勤、北東回廊上の役割★EUのTEN-T計画の見直しと3月22日の閣僚会議の同意、今後欧州議会での決定までのプロセス★ドイツ基本法に根拠を置く連邦交通路計画の1973年第一回計画以降の経済変動や東西統合等による数次の改定、2001年–2015年の現行計画に至る詳細経緯と投資額、2015年からの新計画の課題★イギリスの鉄道施設保有会社Network Rail、効率化を求めプロジェクトマネージメント部門の一部のアウトソース計画★台湾高鉄の新車両48両4編成の日本から購入とその背景

 

海外交通政策資料研究会 第24回

海外交通政策資料研究会 第24回 議事録

平成24年3月22日(木)15時開催

議題及び資料 

1米国 State of Union Addressとインフラ、交通投資
2米国 SAFETEA-LUの経緯と延長法、予算の上院での可決
3仏国 Nimes-Montpellier間の客貨高速線建設に関するRFFのPPP契約
4仏国 RFFと地域圏とのGPSO計画の進展
5仏国 旅客サービスの質に関するAutoriteの新設
6仏国 ストに際しての航空旅客保護法
7ECRのParis-Marseille間長大高速貨物列車輸送
8印度 第12次5カ年計画に関する専門委員会による鉄道投資計画の提案
9EU 欧州~コーカサス~アジア輸送回郎の支援

議事内容

★不要になった戦費を償還とインフラの再生に使うとした米国の予算教書に関し①FRA(470億ドル)とFTA(1078億ドル)の2013~2018の6箇年計画予算②高速鉄道計画(総額80億ドル)のこれまでの経緯③都市交通整備と雇用も含め老朽化対策の諸施策とその財源手当、Highway Trust Fund の改組、Transportation Infrastructure Finance and Innovation Actの制定とインフラ投資バンクの設立提案、共和党との関係などの説明があった★米国の交通投資計画関連法律について、ISTEA,TEA21,SAFETEA-LUに至るこれまでの経緯とSAFETEA-LUの延長法の現状、AMTRAK再生を主目的として制定されたPassenger Rail Investment and Improvement Act の経緯、景気刺激策として制定れたAmerican Recovery and Reinvestment Actと予算の関係などについて報告があった★ニーム・モンペリエ間客貨両用のフランス初めてのバイパス新幹線ルートの建設について2017目途でReaeau Ferre de France(RFF)とBouyguesグループとファンドの間のPPP契約に関し、RFFの役割、現況、建設改良計画と地域等との協議、貨物輸送の現状、Bouyguesグループの構成、PPPの性格、建設の効果、在来線の利用などについて意見交換をした★フランス南東部の420キロの大鉄道改良計画(GPSO)に関しRFFと地域とのフェーズ1の3年間の協議が整い2014年の公益宣言が予定されているが、この協議の手続きや進行について議論した★フランス、2月16日に鉄道、航空旅客に対し最大の透明性と情報を提供する目的でサービスの質に関する新しいAutoriteがMEDDTL(環境国土交通住宅省)に設置されているCGEDD(環境国土交通審議会)内に設置され、企業のサービスの改善指導と旅客の情報の透明性と質の向上に関する情報提供を行うことになった★フランス、航空ストにつき航空会社の体制を整え旅客に適切な情報を提供するため48時間前の公表を必要とするという法律が憲法審査会で承認され3月16日に発効した。我が国の労働関係調整法との対比を含め討議した★DBの子会社Euro Cargo RailとT3Mは1月11日より833m長、時速120キロ、週5往復のパリ・マルセイユ間の高速貨物輸送を始め、1月19日からルクセンブルグとペルピニャン間でSNCFのGeodis が850m長のトラック輸送列車の運行を始めたことに関しヨーロッパでの貨物分野での鉄道輸送事業の現状と展開について車両技術の観点をも含め議論した★インド鉄道の近代化に関する専門家グループのリポートが2月28日に鉄道省に提出され発表された。2012-2017の12次カ年計画に組み入れられることが予想され、橋梁、信号、車両、駅、PPP、土地利用、貨物および高速旅客回郎、プロジェクトのレビュー、情報通信、安全、人材、組織、資金などにつき15の提案を行っており、8兆ルピーに上る投資計画を我が国の技術輸出との関連で議論した★TRACECA(ヨーロッパ・コーカサス・アジア運輸回郎,黒海、カスピ海を経由し中国に至る))はEUが1993年に打ち上げ、途中各国による相互協定で進められ、2010年にフォーラムを開催、協調、資金調達や安全確保などを含め具体的プロジェクトが進行中でありEUとしてこれをサポートすることを表明したのを受けランドブリッジ計画などとの対比で検討した

 

2012/4/12 交通研究委員会報告

交通研究委員会は4月12日に行われました。

講師は国土交通省航空局航空事業課長 久保田 雅晴氏を

お招きし「LCCの現状と今後の動向」と題し出席者と活発な

討議が交わされました。

2012/2/14 交通研究委員会報告

交通研究委員会は2月14日に行われました。
講師は政策研究大学院大学 特別教授 森地 茂氏をお招きし
「リニア新幹線の審議経過」と題し出席者と活発な討議が交わされました。

海外交通政策資料研究会 第23回

海外交通政策資料研究会 第23回 議事録 

平成24年1月26日(木)15時開催

議題及び資料 

1米国 Northeast Corridor の高速鉄道計画
2中国 鉄道事故関係情報
3中国 CSRの新高速車両
3英国 HS2計画の進展
4イタリー Italo AGV
5フランス SNITのその後の情報
6研究会で取り上げた海外交通政策に関する法令、報告書等の取りまとめについて

議事内容

★Passenger Rail Investment and Improvement Act 2008 のあと2010年5月に政府を含む関係者で構成されたWorking GroupがNortheast Corridor Infrastructure Master Plan(178p)を発表、9月にはAMTRAKがVision for High-Speed Rail in the Northeast Corridor (32p)を発表した。今回改めてこの内容を検討しAMTRAKの現状、ネック区間、高速化、2030目標達成のための必要改良項目及び投資額、各国の関与の実態、現下の政治情勢、実現性、技術的問題点等について議論を行った★12月28日の中国鉄道事故の報告書に関し、雷害によるLKD2-T1の故障と信号表示、バックアップやフェイルセイフシステム、開発手順、現場の取扱、海外からの論点などについて取り上げた。また一般的に車上信号と地上信号のデュアルシステムの事例と取扱等について議論した★中国CSRが昨年末に設計速度500キロの新高速車両を発表したがこれまでの世界の高速記録と車両タイプにつき論じた。★イギリスのHS2計画のフェーズ1計画(ロンドンとバーミンガム間、2026年完成予定マンチェスター、リーズへの延長は2032年予定)が決まったことに関し日本企業の関与が話題になった★イタリアのNuovo Transporto Viaggiatori(NTV)がヨーロッパ最初のオープオープンアクセス参入旅客事業者として開業に向けての高速車両(Italo AGV)を公開したのに伴い、イタリア高速線の開通状況、RFI,Trenitaliaとの関係、NTVの資本構成、アルストム、SNCFとの関係、今後の車両タイプなどにつき議論した★フフランスの2009-967法によりGrenelleにより検討、討議されることになったLe Schema national des infrastructeures de transport(SNIT交通インフラ計画)原案内容(Avant Projet)と意見聴取を含む状況について報告があり議論した★研究会でこれまで取り上げた交通政策に関する法律,報告書等がリストアップされ、何らかの形で協会図書室に保存することが提案されたが、原文は膨大なものになるためタイトル、サマリー、項目、アブストラクト,出典などを作成する方向で次回以降更に検討することになった