第75回海外交通政策資料研究会

第75回 海外交通政策資料研究会
2020年10月1日(木)15:00

議題
1 IATAの需要見込みとEUの国境再開のための提案
2 独 欧州高速鉄道に対するEUの助成要請、新TEE,国際夜行列車
3 European Digital Coupler(DAC)の導入
4 欧州の新型車両投入状況
5 独 コロナと安全
6 独 民間オペレーターの苦境 旅客、貨物
7    独 信号所の老朽化問題
8 独 青少年割引とバス
9 独・デンマーク間海底トンネル
10 仏 ユーロスターとタリスの統合
11 仏 イルドフランスの公共交通に対する助成
12 仏 RERの新車
13 仏 アルストムの資産処分とCAF
14 スイス Ceneri トンネルの開通と欧州交通
15 伊 ジェノバ-ミラノ間高速鉄道トンネル開通
16 英 フランチャイズの終了
17 米 Texas高速鉄道
18 コロナ後の観光 Le monde diplomatique
19 Preparing to face the digital threat

議事概要

① 6月IATA旅客輸送分析、増加トレンドの人キロが大幅に落ち込み2019年水準の回復は2025年以降、IATAはEU委員会のコロナ下の国際交流規制基準を歓迎 ② 独運輸大臣1957~1995年のTEEを念頭にEU主要都市を結ぶ国際列車サービスと基盤整備を提案 ③ EU各国2030年までにデジタル自動連結器DAC導入覚書署名 ④ EU各国の新型車両投入計画 ⑤ DBベルリンのCharité及び航空宇宙センターと共同研究で車内のコロナ対策,換気策等十分安全 ⑥ ドイツのローカル線Abellio,新参入のGoAhead等オペレーター減収、雇用、新車投入等で厳しい経営、DB Cargoへの助成に対し民間貨物運行会社は補助無し苦境 ⑦ DB旧型の信号所の改良、列車運行システム、速度警報システムの改良に着手 ⑧ DB 26才までの青少年向き大量割引切符発売、バス業界反発 ⑨ 独・デンマーク間バルト海海底トンネル建設進行中、独側で環境問題 ⑩ SNCF Greenspeedプロジェト、過半数所有のEurostarとThalys統合、市場の拡大を目指す ⑪ 仏首相と地域IDFM(イルドフランスモビリテ)のコロナ損失補償合意、収入とversement mobilité(transport)の不足計€26億、具体策は未定⑫ Alstom,BombardierパリRERの次世代車両255編成、€37億、8000人の雇用  ⑬ AlstomのBombardier買収条件Reichishoffenの Régiolis生産工場売却受け手としてSkodaやCAF名乗り ⑭ スイス世紀の投資最終段階、Gotthard-Baisistunnelにつながる15.4kmのCeneri Base tunnel完成,欧州南北の鐵道輸送の革命,ドイツ国内の鉄道整備の遅れ ⑮ Genova-Milan高速線用 2トンネル完成 ⑯ 英Emergency Recovery Management Agreement と3月のEmergency Measures Agreement終了、25年間のフランチャイズ制度の終焉、国家統計局ONSはTOCを公共非金融企業に分類替え ⑰ 米Dallas-Houston高速鉄道320kmをTexas Central Railroad来年度建設開始、東海道新幹線ベースのFRA保安環境基準(RPAとROD) ⑱ Le monde diplomatiqueコロナ後の観光についての論説 ⑲ 従来のOT(Operational Technology)をサイバー攻撃から守る準備の必要性

令和2年9月7日「交通研究委員会」

交通研究委員会が令和2年9月7日(月)に開催されました。

講 師: 東日本旅客鉄道(株) 常務執行役員 市川 東太郎 氏

演 題: 「ミライの車両と列車運行、
・            そしてオペレーションからビジネスへ」

第74回海外交通政策資料研究会

第74回 海外交通政策資料研究会
2020年7月30日(木)15:00

議題

1 英 TOC EMAからERMAへ
2 DB、SNCF、米国鐵道のコロナ対応
3 Lufthansa等航空会社の動向
4 各国インフラ関連政策概観
5 独Schienenpakt
6 仏Loi d’orientation des mobilités
7 仏 地方線救済案
8 仏 Macron大統領 と鐵道
9 仏 協同組合による運行計画
10 米下院インフラ法案
11 米 MTAの窮状と助成
12 米Amtrakの資金要求とレイオフ、サービスカットに対する批判
13 EU Madrid-Lisbon プロジェクトの資金
14 Brenner Basistunnel
15 ユーラシャ貨物市場
16 露 高速鉄道のためのパートナーシップ
17 海外鉄道プロジェクトのシステムインテグレーション
18 インドネシア高速鉄道
19 ミヤンマー鉄道の再生と国際協力
20 コロナ後の生活様式の変化と交通市場の変容

議事概要

(1)英国鉄道3月の緊急手段協定(EMA)によりTOCをOLR(Operator of Last Resort)としての政府管理下に、9月に18ヶ月緊急救済協定(ERMA)に移行予定。フランチャイズ方式の動向,国有化と効率性の確保が課題(2)欧米各国交通機関のコロナ対応サービスと財政支援をレビュー(3)航空会社の資金調達、財政支援、コストカット等(4)各国インフラ環境政策概観(5)独政府・DBと交通マスタープラン協定、Deutschlandtaktとして地上交通サービスの改善、利便性向上、必要インフラ整備、近代化(6)仏モビリティ法の具体化、日常移動手段の改善と多様化、投資、環境エネルギー重視型施策の推進(7)仏地方交通線の整備計画(8)仏大統領 地方小線区、夜行列車、鉄道貨物の活用について言及(9)仏地方交通線活用のため協同組合方式の活用(10)米下院インフラ法案可決(11)MTAの窮状と政府援助(12)Amtrak資金要求とサービスカットに議会の反発(13)マドリッド-リスボン線 協調資金援助とEU開発資金(14)ブレンナーベーストンネル探査抗2区間が接続(15)ユーラシャランドブリッジの貨物輸送量増加中、ロシア経由95%、他ルートも整備中,貿易摩擦、地域緊張、中国資金、海上路,バルキ-以外の品目など今後の動向に注目(16)ロシア鐵道400km/h高速鐵道開発のためKnorr-Bremseとパートナーシップ(17)海外鉄道プロジェクトにおけるシステムエンジニア-の重要性、人材養成等(18)インドネシア高速鉄道工事の進展と接続・延伸問題(19)ミヤンマー鐵道更新にJICA、ADB,韓国の関与(20)コロナ以降の生活様式、交通需要、運賃、宅配、観光,都市環境, 地域交通等の変容と対応

第73回海外交通政策資料研究会

第73回 海外交通政策資料研究会

2020年3月12日(木)15:00

議題

1 COVID-19 露 Den UIC SG 独
2 米 民主党 インフラ政策
3 英 HS2 コスト問題
4 独 DB 値下げと長距離旅客増等
5 独 E-Highway
6 仏 Loi du 24 dėcembre 2019 d’orientation des mobilitės
7 CAREC New Transport Strategy
8 Lu 公共交通無料化
9 Alstom と Bombardier 

議事概要

❶ WHOは2月11日今回virusをCOVID-19と名付けた。ロシア:モンゴルとの国際列車の運休、デンマーク:ピーク以外車内スペースの確保、車内発券中止、緊急旅客対応職員の雇用、他機関との情報の共有、強制座席指定 UIC:Task Force の設置等 シンガポール:タクシー、PHC運転手に対する各種の休業補償 ❷ 米大統領選を控え両党交通インフラについて投資額を競う ❸ 英HS2 LtdのPhase 1の見直し結果工事遅れと2倍の工事費増、NAO(National Audit Office)はより明確な計画のもとに長期VFMを追求すべきと指摘 ❹ DB長距離旅客付加価値税19%から7%に軽減により利用増、投資の継続、定時制の向上努力、Super-Spar価格€12,90で50万枚発売、ICEの速度向上とダイヤのゆとり、子会社Clevershuttle やlokinの情報技術を使ったRiderpooling事業、コロナ対応手順として感染乗客を列車から病院に移送し車両は消毒と留置 ❺ シュレスヴィッヒホルシュタイン州アウトバーン1上に架線による貨物自動車(E-Highway)第2のテストコースを設置 ❻ 仏 環境対応のモビリティオリエンテーション法成立、多面的なモビリティ向上を目指す ❼ 14カ国CAREC(中央アジア経済協力)プログラムがマルチモ-ダル運輸戦略2030に署名 ❽ ルクセンブルグ2月29日から環境負荷軽減を目指し一等客を除き全ての公共交通機関の無料化開始 ❾ Siemens との合併却下後AlstomはBombardier Transportを約€65億(70%現金30%株式)での買収計画、従業員40,000 Bombardier の株を保有するカナダCDPQが筆頭株主になる可能性

第72回海外交通政策資料研究会

第72回 海外交通政策資料研究会

2020年1月23日(木)15:00

議題

1 英 HS2の建設コスト上昇問題
2 独 DB第三次整備協定調印
3 仏 SNCF新体制発足
4 仏 Macronの新年金制度
5 鐵道と航空
6 ヨーロッパにおけるLight railの進展
7 LU 鐵道バスの無料化
8 CH Léman Express
9 Amtrak Avelia車両投入
10 Bombardier とAlstom車両部門統合協議
11 SG  LTA  TELの広告と構内営業業者指名

議事概要

① HS2建設費当初計画£34bnから£106bnに増加見込、工期、Birmingham以遠のphase2等漏洩政府レビューを巡り論争 ② 独政府とDB第三次成果融資協定LuFVIII調印、2030までに軌道保守,更新等に政府€62bn,DB€24bn,17の達成基準をEBAが審査  ③ SNCF2018年6月法により本年1月から政府所有の統合新体制に移行、債務返済、市場開放、投資、新労働条件等の実行 ④ 給付算定基礎額、支給開始時期など統一年金制を目指すマクロン改革案と反対運動、若年者の支持率等 ⑤ 温暖化に対する鐵道長距離運賃値下げ、都市交通無料化、旅行自体の価値、航空の頻度や低運賃など様々な論点 ⑥ UITP報告2015~2018年でヨーロッパのライトレール3.9%増9296㎞、乗客は6.9%増、路線は平均7.3㎞、長距離化傾向、半数は低床車、今後取替、修理、近代化の必要性が高まる ⑦ ルクセンブルグ3月1日から一等を除き世界初の鐵道とバスの運賃無料化    ⑧ フランスとスイスの国境越え10㎞のLéman Express両国の協力により12月開業 ⑨ 北東回廊近代化計画による2021年導入予定のAlstom製連接車両Avelia Liberty公開 ⑩ BombardierとAlstom車両部門の合併協議、AlsomとGiemensの合併拒否した規制当局の対応? ⑪ シンガポールLTA Thomson-East Coast線の16年間の広告、構内営業権の指名、後者にJR東の100%子会社現地法人を含むコンソ-シアムを選定
                                                 

 

令和2年2月3日「交通研究委員会」

交通研究委員会が令和2年2月3日(月)に開催されました。

講 師:  東日本旅客鉄道㈱ 執行役員 鉄道事業本部設備部長
・                        中西  雅明 氏

演 題: 「線路設備モニタリング技術の実用化について
・                    ~保線業務の変革にむけて~」

第71回海外交通政策資料研究会

第71回 海外交通政策資料研究会

2019年10月31日(木)15:00

議題

1  US インフラ法案
2  EurostarとThalysの統合
3  パリ北駅開発
4  SNCF新総裁
5  SNCF inter-cityにCAF車両
6  DB 政府温暖化対策の評価
7 北京新空港
8 中国 貨物リンク
9  SG P2P運送の促進と規制法
10 Thomas Cook 破綻

議事概要

① 米国インフラ法案2兆ドルのトランプ提案と共和党内の反発、弾劾問題などで遅延懸念、今後精力的にまとめる必要ありと共和党幹部が指摘 ② EIL(ユーロスター社)とThalysとの合併手続き、それぞれに55%、60%を保有するSNCFの主導で進行中 ③ パリオリンピック及びその後に向け歴史的北駅の大改修計画進行中、パリ市側建築家、都市計画から空港的な巨大性についての異論があリ再検討で妥協 ④ SNCF新総裁に鉃道経験と市場に詳しいJean -Pierre Farandou を任命 ⑤ SNCF Mobilitéはinter-city車両にスペインのCAF車両28ユニットを選択 ⑥ DB総裁は政府の「気候パッケージ」により2030年までに200億ユーロが鉄道強化に投じられるとして鉃道史上の偉大な投資と成長戦略とこれを賞賛 ⑦ 北京メガ新空港開業 ⑧ 中国開発委員会末端貨物輸送改善促進を指示 ⑨ シンガポールLTAとPTCはpoint to point(p2p)の輸送拡大と利用者保護を目指しtaxi, PHC、Third-party taxi booking (TPB)について6月施行の規制枠組み法の内容をリリース ⑩  Thomas Cookの歴史と破綻問題